暑くて湿気が高くて空気がこもっている、きわめて不快指数の高い倉庫を古書会館内に借りていますが、今日はその中の本から目録の文字ページに使えそうなモノがないか探していました。
大汗をかきながらの仕事ですので、クエン酸入り特製ドリンクは手放せません。黄色い色した特製ドリンクを飲みながら、大判の本ばかり500冊くらいチェックして、まあ20冊くらいだったのでしょうか、目録に掲載できそうな本をピックアップしました。
この確率が高いのか低いのか分かりません。ただ、目録原稿を書いていくときに、手元にある本をどんどん掲載していくのでなく、いちおう自分の店らしさみたいなことも考えながら、あまりありふれていない、そこそこ探している人がいるような、そんな本を選んで掲載するようにしています。
いまは私共が参加・運営する業者内の古書市場でも、「ありふれた普通の本」と「ちょっとめずらしい本」の落札価における2極化がかなり激しくなってきました。この傾向は大阪より東京でより顕著なようですが・・・。それは即売会や目録でのお客さまのニーズとそのまま二重写しです。古本屋にとってはまことに厳しい時代です。「普通の本」にはなかなか振り向いてもらえないのですから・・・。
そうはいっても、珍本・稀書ばかりの目録でも、それはそれでおもしろくない。「普通の本」を目録でどう売っていくのか、ウチの店でも課題になっています。