最近の目録では、写真版ページがカラー印刷なのが当たり前になってきました。これはもちろん印刷代が下がってきたことがひとつの大きな原因です。ネット入稿の印刷屋が増えてきましたので、競争が激化して印刷代は一昔前に比べて、だいぶ下がっています。カラー写真だと、それだけ商品の様子が伝わりやすいので、お客さんにとっても、私共にとっても歓迎すべきことです。
一方、目録にはモノクロの文字だけのページもあります。写真で書影を掲載するまでもない基本図書、一般書籍などは、だいたい文字ページに掲載します。1ページあたり50冊くらい掲載できるので、私共にとってはコスト的にもメリットがあります。
カラー写真版は見栄えがして華やかでいいものですが、文字ページもお客さんには根強い支持があります。書名・著者名・出版年・出版社・その他ちょっとした解説だけからなる、わずか2行ほどの情報ですが、そこから想像力を働かせるのも、目録を読み解く楽しみなんですね。
秋に発行する合同目録「萬巻25号」、写真版ページの得意なお店、文字ページが得意なお店、いろいろな個性あるお店が参加いたしますので、全体としてバランスの取れた面白い目録になればと思います。そこが合同目録の良さであるとも思っています。