モズブックス の紹介

文科系古書の良書・善本を主に取り扱っています。絵葉書・古地図・摺物・古典籍など江戸末~明治・大正・戦前期の資料にも力を入れております。店舗はありませんが、インターネット、合同目録、即売会など多様な販売チャンネルを展開するとともに、お客様からの買い入れや古書市場を通じて、在庫の充実に努めています。

古本屋以前 モズブックス編

こんばんは。モズブックスです。

象々さんのような面白いエピソードは何もないのですが、古本屋をはじめる前は某出版社に勤めていました。ちょうど10年で辞めてこの世界に飛び込んだわけですが、先日、ただひとりの同期入社君が、今月末でその会社を退職するという話を人づてに聞きました。

この会社へはふたりとも中途入社枠で入ったんです。90年代半ば、完全な買い手市場の時でした。朝日新聞の求人欄を見てふたりとも応募したのです。入社後に聞いたところ、応募は500人以上あったとかで、何のスキルもないドロップアウト組のふたりが、なぜか、本当に不思議なのですが、拾われたわけです。

この同僚はプロレスラーのように立派な体躯でしたが、気持ち的にどこか打たれ弱いところがあり、ある日、夜遅くまで残業してるときに、上司に叱られて泣きながら仕事してたのを思い出します。私は結構そういうことは内に秘めて淡々と仕事するタイプでしたが、彼は感情をオモテに出すことで気持ちを安定させるタイプで、私はそういう彼が羨ましくもあり、そして、なかなか憎めない男だと思ってました。

プライベートでの付き合いはまったくなかったので、私が先に会社をやめて古本屋をはじめてから連絡はお互いしてません。彼が今月末で退職する理由は、長年の夢を叶えるため、ということみたいです。後ろ向きな理由じゃなくてよかったです。

彼は15年で辞めることにした訳ですが、そう考えると、定年まで勤め上げるというのがどんなに大変なことか、今さらながら思い知らされてしまいます。とくに組織の人間として長年ひとつところにいるというのは、本当に大変なことです。

大阪の古書組合には、毎年、何名かずつ新しい人が入ってきますが、その前歴はいろいろです。いろんなスキルや経験を持った人が、新しく古書組合に入ってくるのは、古本業界の活性化にとっても必要なことだと思います。そういう新しい人は、従来の古本屋が見向きもしなかったジャンルの本に、価値を見出して商売につなげたりと、感心させられることも実に多いのです。


バタバタと…

こんばんは。モズブックスです。

古本屋というと、一般の方は、帳場の奥の薄暗い場所で、一日中じっと座って本を読んだり、テレビを見たり、居眠りしたり、というイメージがあるかもしれません。いずれにしても気楽な商売だなあというようなイメージ…。まあ、そういう、ある意味、優雅な店主もおられるかもしれませんが、私の見渡すかぎり、皆さん仕入れに市場に即売会にネット作業に梱包に組合仕事に、あれこれかなり忙しそうです。ウチのような零細店でも毎日バタバタしていて、気づくともう夕方、もう日が変わったというのは日常茶飯事です。今日もこのブログに書きたいことはあったのですが、そういうわけで燃料切れ、またの機会にさせてください。


ストレッチング

こんばんは。モズブックスです。

厚生書店さんの「紐くくり講座」、あの小気味よく縛り上げていく感じは、画像だけではなかなか伝わらないですね。いっそ動画配信でもやりますか?

ところで、さいきん腰痛が日常みたいになってきたので、この本を読んでストレッチなどしてます。

img789.jpg

古本屋の仕事は、結構、腰を酷使します。市場でも倉庫整理でも買取でも、重い本の移動はついてまわりますので…。デスクワークでも腰は痛くなります。何年もずっと安物のイスで仕事してたら、いよいよ座ってられなくなるくらい腰が痛くなったので、ひと月ほど前に6万円もするイスを買いました。腰にやさしいと
いうふれこみです。まあ、以前よりはだいぶマシになりました。


本を括る話

こんばんは。モズブックスです。

象々さんの本を括る話、興味深く読みました。古本屋になる前は、本を括ることなんて考えもしませんでしたが、今では古本屋は本を括れてナンボという気がしています。

古本屋になりたての頃、先輩方が上手に本を括っているのを見て、どうやったらああいう風にできるのだろうと思いました。厚生書店さんの括り方をじっと観察していると、決して力任せに紐を引っ張るのではなく、要所要所で梃子の原理を利用しながら力を加えて、キュッキュッと実に小気味よく、本を括っていきます。「これだ!」と思い、もっとよく厚生さんの括り方を観察して、「門前の小僧習わぬ経を読む」ではないですが、何とか見よう見まねで人並みに括れるようになりました。

お客さんのところに本の買取にいくと、本を段ボール箱に入れるのではなく、紐で括って持って帰ります。箱に入れてしまうと、中に何が入っているのか分からなくなりますし、また車に積める量が少なくなってしまうからです。本を置いてある状況にもよりますが、私の経験上では、だいたい1時間で700~800冊くらいを括ることができるようにはなりました。他の方と比べたことはないので、早いかどうかは分かりませんが・・・。

本を括るのも結構奥が深く、文庫の場合、四六判やA5判の場合、A4判くらいの大判の場合、B4判~A3判くらいの大型本の場合で、それぞれ括り方を変えて、本が傷まないように注意しています。いろいろテクニックはあるのですが、これはまた別の機会に・・・。