目録雑感その4

暑くて湿気が高くて空気がこもっている、きわめて不快指数の高い倉庫を古書会館内に借りていますが、今日はその中の本から目録の文字ページに使えそうなモノがないか探していました。

大汗をかきながらの仕事ですので、クエン酸入り特製ドリンクは手放せません。黄色い色した特製ドリンクを飲みながら、大判の本ばかり500冊くらいチェックして、まあ20冊くらいだったのでしょうか、目録に掲載できそうな本をピックアップしました。

この確率が高いのか低いのか分かりません。ただ、目録原稿を書いていくときに、手元にある本をどんどん掲載していくのでなく、いちおう自分の店らしさみたいなことも考えながら、あまりありふれていない、そこそこ探している人がいるような、そんな本を選んで掲載するようにしています。

いまは私共が参加・運営する業者内の古書市場でも、「ありふれた普通の本」と「ちょっとめずらしい本」の落札価における2極化がかなり激しくなってきました。この傾向は大阪より東京でより顕著なようですが・・・。それは即売会や目録でのお客さまのニーズとそのまま二重写しです。古本屋にとってはまことに厳しい時代です。「普通の本」にはなかなか振り向いてもらえないのですから・・・。

そうはいっても、珍本・稀書ばかりの目録でも、それはそれでおもしろくない。「普通の本」を目録でどう売っていくのか、ウチの店でも課題になっています。


カテゴリー: 萬巻   作成者: モズブックス パーマリンク

モズブックス の紹介

文科系古書の良書・善本を主に取り扱っています。絵葉書・古地図・摺物・古典籍など江戸末~明治・大正・戦前期の資料にも力を入れております。店舗はありませんが、インターネット、合同目録、即売会など多様な販売チャンネルを展開するとともに、お客様からの買い入れや古書市場を通じて、在庫の充実に努めています。

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